経緯
平成29年度みやざき動物愛護センターの開設に当たり、今後の動物行政の方向性を踏まえ、
センターの本来の機能に加えて動物介在教育「いのちの教育」を推進し、
さらに教育施設としての活用を図ります。
目的
動物とのふれあいや体験活動等を通して、動物愛護の精神を醸成するとともに、
人と動物とのつながりから、いのちの連鎖や多様性に気付かせ、
生命を尊重する心や他者を思いやる心、生命に対する畏敬の念を育み、
豊かな人間性や社会性、規範意識を身に付けた子どもたちの育成を目指します。
「いのちの教育」構想図
対象
県下の小学校 中・高学年
教育プログラム
動物への「気づき・共感・責任」 〜 動物介在教育「いのちの教育」の実践(※2時間構成)
第一次「人と動物のつながりといのち」
人と動物のつながりを整理し、動物が人の生活に潤いを与える不可欠な存在になっていることやかけがえのない「いのち」の営みを実感させ、生命を尊重する心情を培う。
学習内容
- 動物と生活環境
- ・ 自然:野生動物
- ・ 牧場:家 畜(※農場)
- ・ 街 :ペット(※家庭や学校)
- 人と動物のつながり
- 生きていること
- ・ 息をする、食べる、寝る、心臓 等
- いのちの営み(心音)
- いのちのつながり
気づき・能力
- つながり
- いのちの連鎖
- 自尊感情
第二次「いのちを育て・つなぐ」
動物にも心があり、それぞれに適した世話が必要である。「いのち」を守り、育て・つなぐための動物へのかかわり方や飼い主の責任を明確にし、共生への理解を深める。
学習内容
- 動物の心
- ・ 野生動物:うるさい・あんしん
- ・ 家 畜:きたない・おいしい
- ・ ペ ッ ト :さびしい・うれしい
- 動物とのかかわり方
- ・ 野生動物:自然の保護
- ・ 家 畜:適切な管理(いただく)
- ・ ペ ッ ト :終生飼養
- 家庭・学校・野外でできること
気づき・能力
- いのちの多様性
・いのちの有限性・死の不可逆性 - 役割と責任
- 共生・生き方